住宅デザイナーは家をトータルにデザインする仕事
家は、人が生活する上では絶対に欠かせない空間ですよね。
自分の家は、とても落ち着けて安心できる空間です。
親しい人や家族と過ごす、優しくて楽しい時間の流れる空間です。
その様な「家」のデザインを仕事にするのは、とても夢のあるやりがいのある仕事だと思います。
家に関する仕事して、「建築士」や「インテリアコーディネーター」をよく耳にすると思います。
建築士は家を立てる知識、インテリアコーディネーターはインテリアの知識を学び、資格を取得した人に与えられる称号です。
しかし、「住宅デザイナー」になるためには、1分野を学んだだけではなれません。
住宅デザイナーは、家の建築から内装、インテリアなど家に関わるすべてのデザインをする仕事だからです。
住宅デザイナーはトータルにデザイン構築を行いますから、広い分野に渡って学ぶ必要があるのです。
また、住宅デザイナーは家を建てる人がどのような家を望んでいるのかを知り、それを形にするのが仕事です。
家を建てる人の希望を引き出せるコミュニケーション能力も重要になります。
家をデザインする住宅デザイナーを仕事にするためには
トータルに家のデザインをする「住宅デザイナー」を仕事にするためには、資格が必要になります。
まず目指すべきは「二級建築士」です。
この資格がなくては、家を設計することが出来ません。
建築科や土木科のある専門学校や大学などの学校に進学するのがおすすめです。
そこで建築学や意匠、住居学、デザインなどを学びましょう。
卒業後は設計事務所や住宅関連の会社に就職して、実務経験を積み、二級建築士を目指します。
住宅デザイナーにはトータルの知識が必要となりますから、インテリアコーディネーターやインテリアプランナーなどの勉強も並行して進めると良いでしょう。
建築士の仕事とはどんな仕事か
家のデザインを仕事にするためには、かならず必要になるのが「建築士」という資格です。
建築士の資格というと、「一級建築士」と「二級建築士」が有名ですが、実は「木造建築士」という資格もあります。
ざっくり違いを紹介しますと、木造建築士は名前の通り木造2階建て程度の設計まで出来ます。
二級建築士も戸建住宅がメインの資格ですが、3RC造やS造でも設計でき、木造の場合は3階建てまでOKで、広さもより広い設計が出来る資格です。
一級建築士になると、制限がないのでどんな建物でも設計することが出来ますが、その分資格の難易度もかなりあがります。
先程、まず取得するなら「二級建築士」とおすすめしたのは、資格によって設計に制限があるからです。
制限内容からも分かる通り、二級建築士は住宅専門で建築士をされるが多い資格です。
また、建築士の仕事は建物の設計だけではありません。
家が建つまでのすべての仕事に携わります。
家を立てる人のコンセプトを元に、外観、内観はもちろん、耐震なども含めた安全性を考慮して設計します。
家には電気設備や空調設備なども必要ですから、これらの設計も行い、図面におこします。
図面が出来上がったら、工事の管理です。
工事に関わる業者との打ち合わせや、見積書などの書類作成など、事務的な仕事も行います。
建築士は家の設計をするセンスだけでなく、家を建てる人と工事する人の仲介役もこなせなせるコミュニケーション能力も必要な仕事です。
家のインテリアをデザインするインテリアコーディネーターの仕事
家のデザインの仕事には、建物ではなく内装をメインとした資格もあります。
それがインテリアコーディネーターです。
建物以外の内装を担当しますから、部屋の雰囲気づくりに直接関わる仕事です。
お客様からどの様な部屋にしたいのか、希望を聞いて、それに合わせた壁紙や照明、家具や小物などを提案しますからコミュニケーション能力は必須です。
また、希望に添えるだけの知識はもちろん、センスも必要になるでしょう。
インテリアコーディネーターの資格を取得した人は、さらにステップアップするためにインテリアプランナーを目指す方も多いです。
インテリアコーディネーターは住宅などを担当することが多いのですが、インテリアプランナーは商業施設や公共施設などの建築物のインテリア企画から設計、そして工事の管理まで担当することが多いためです。
空間をデザインするのが仕事、空間デザイナー
建物のデザインの仕事は、もうひとつあります。
それは「空間デザイナー」です。
ショッピングモールに出かけると、季節のイベントに合わせて飾り付けされているのを目にしませんか?
クリスマスなどはかなり盛大に飾られていること多いですよね。
他にもお正月やバレンタイン、お雛様やこどもの日、ハロウィンなど、いろいろなイベント毎に飾られいます。
こういったデザインを行なうのが空間デザイナーの仕事です。
また、店舗のディスプレイスペースなどや、イベント企画なども担当します。
空間デザイナーには国家資格のようなものはありませんが、仕事を進める上では設計図の解読は必要になるでしょう。
また、素材や工具などの専門的な知識も不可欠です。
デザイン要素が強いので、美術を専門的に学んだ人が進むことも多い仕事です。
建物のデザインの仕事は奥が深いですね。
住宅デザイナーは複数の分野の知識が必要な仕事ですから、二級建築士から始めて徐々にステップアップしていきましょう。