動物保護の仕事内容とは?役立つ資格やお給料について

動物の保護をする仕事とは

平成も最後を迎えた最近では、動物に対しての考え方も両極端な意見が生まれてきているのが現状かと思います。
ペットロスで、体調を壊し働けなくなってしまった飼い主さんもいれば、平気で飼いきれなくなった動物を自然界へ捨ててしまう、虐待をするなど本当に様々ですよね。

ただし、最近野良猫や野良犬を急激に見かけなくなったとは思いませんか?

これは、動物に対して人々の関心が集まっている現れであると共に、愛護団体が増えてきた結果でもあるのです。
犬や猫以外にも、もともとの在来種である「日本ザル」も良い例です。
餌が欲しいため人里へ訪れ人間に危害を加えるなんてニュースはたまに目にしますが、そのたびに駆除していたら、日本の生態系が崩れてしまいます。
そういった事も考慮しながら保護していくという団体が動物愛護団体の存在です。
わたしの個人的な意見としても、動物愛護団体の存在はとても重要ですし、本当に素晴らしいお仕事の1つだと思います。
そんな、素晴らしい存在に自分も携わりたいと思っている人は少なく無いと思います。
今回は、そんな愛護団体にどのように加入、務めることができるのか検証してみましたので参考にしていただきたいと思います。

●資格を持っていることが有利。
様々な愛護団体が存在していますが、実はそれぞれの野生動物の専門家が不足しているのが現状なのです。
したがって、定期で採用をしているという会社や団体が少ないのも事実です。
ただし、家で黙っているより、地方自治体や様々な動物愛護活動に参加しているうちに、情報収集を繰り返し思わぬ求人と巡り会えるチャンスはあるかもしれません。

犬や猫などの動物保護の仕事について

では、ペットの存在としてわたしたちに身近な「猫や犬」の保護活動での仕事はあるのでしょうか?

●NPO法人犬と猫のためのライフボート
保健所で処分される猫や犬を一時的に引き取り里親を探す活動を行っている団体の事を言います。
ネットで、こちらの会社を調べてみると、様々な支援活動を行っていることがわかります。病院を完備しており、里親を早期に探すための譲渡会も各地で不定期で行っているため毎月何十頭もの猫や犬に新しい飼い主さんが見つかっているのもこちらの団体の素晴らしいところです。
こちらの団体では、犬舎と猫舎の掃除、ご飯の準備、散歩、食事後の片付け、洗濯など犬や猫を自宅で飼っている人と同様な世話をすることを募集している場合もあり、他にも譲渡会の企画やウェブの更新作業などデスクワークを経験することもできる等、様々な視点から犬や猫の里親を探す、見つける事に尽力している事がわかるでしょう。

こういう団体に問い合わせてみるのも1つかもしれませんね。

動物保護の仕事に役立つ資格とは

では、動物保護施設で働くにあたって必要な資格はあるのでしょうか?
あると便利、最適な資格も含めてお伝えしたいと思います。

●動物看護師
初めて聞く資格だと言う人も少なくないと思いますが、人間同様動物対応の看護師の資格です。こちらの資格を所有していれば、動物病院等でも求人のあった場合有利になると思います。

●トリマー
主に犬の毛をカットしたり、爪を整えたりと人間で言う美容師さんの存在なのがトリマーです。
保護した動物は、飼育放置が進み毛がボサボサの事も多いため、トリマーの資格があと施設側も必要な人材として迎え入れてくれるかもしれません。

●犬の訓練士やドッグトレーナー
この資格はみなさんお馴染みでもありますよね。
よく、犬のしつけ教室や盲導犬等で動物にしつけをしているのが、訓練士やドッグトレーナーの存在です。
保護団体によっては、しつけ教室を開催している場合も多いので、必要な人材の1人となることでしょう。

●運転免許
こちらは一般的な運転免許です。
不思議に思う人も少なく無いと思いますが、実はとっても大切な資格です。
例えば、保護センターから里親へ引き渡す時や病院に連れて行く時など、動物を車に乗せて移動させるのは必要不可欠ですよね。成人したら当たり前に取得している人が多い一方でとても重要視している施設も少なくありません。

●資格なし。
勿論上記のような資格があると有利ということは言えますが、何よりも大切なのが動物を愛する気持ちです。
いくら資格をたくさん持っていても、動物の事を想いながら触れ合えないと資格は生かされないからです。
ですので、何よりも動物を支えたい!という気持ちが1番必要だとわたしは思います。

動物保護の仕事は無償?お給料について

動物保護施設の中に1番多いのは「ボランティア」です。
運営の実態としては、ほぼ寄付で支えられているところが多いため、たとえ給料が支給されたとしても、決して高額では無いことも覚えておきましょう。
勿論、各施設によって給料は異なるので一概にはお伝えできませんが、おおよそ15万弱と考えておくのが妥当だと思います。
ですので、年収で考えると200万円弱といったところでしょうか。
ただの仕事として取り入れるのは正直あまりオススメできません。
動物に対して愛情が無いにも関わらず少ない給料で関わるということは、とても過酷だからです。
動物の世話全般、洗い物や掃除もありますよね。
施設によっては、たくさん動物がいますので重労働も勿論あるでしょう。
ですので、わたし個人的な意見としたら「好きじゃなきゃできないお仕事」の1つではないでしょうか。

動物保護の仕事の探し方

どのようにいると動物保護の仕事に携われるのか、最後にまとめていきたいと思います。

●ネットで探す。
何よりも情報が掲載されているのがネットの社会です。
最寄りの都市名を入れ動物保護団体などで検索してみると、お近くの施設を探すことができるので、そこのページから募集しているかどうかを確認してみましょう。
また、ネットに掲載されていなくても直接電話で問い合わせてみるというのも1つの手かと思います。

動物保護の団体についていろいろお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
人間の勝手で捨てられてしまった動物ですので、本来は人間の手で救わなくてはいけない命です。
とっても素敵な仕事だと思いますので、是非その思いを形にできるよう頑張って下さいね。