右目と左目とで色が違う人がいるって本当?

右目と左目との色が違う「オッドアイ」って何?

●オッドアイになる原因とは?

アニメなどの作られた世界では、右目と左目の色が違うキャラクターが異色をはなって物語の重要な役割を担うこともありますが、現実世界では右目と左目の色が違う人はあまり見かけませんよね。

しかし、実際人で右目と左目の色が違う人は存在します。

このような人は「オッドアイ」と呼ばれています。

オッドアイは、医学用語を使った呼び方で「虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)」と言われることもあります。

オッドアイになる原因としては1つではありません。

原因には、先天的な事柄が原因の場合と、後天的な事柄から来ている場合が考えられます。

先天的な原因としては、胎内にいる時に色素が正常に形成されなかったり、ワールデンブルグ症候群等の遺伝子疾患などが挙げられます。

後天的な原因としては、緑内障やホルネル症候群などの目の疾患や、事故や病気などによるものなどがあります。

オッドアイは、白人に多く見られる症状で、それでも確率的には0.06%と非常に少なく、私達のような黄色人種にはそれよりも低く確率は0.01%なので一万人に1人という珍しい症状です。

右目と左目の色が違うという見た目で、視力に問題があると誤解されがちですが、目の色の問題なので、視力は正常ということも多いため、オッドアイ=視力に問題があるというのは間違いです。

右目と左目とで色が違うのは人間だけじゃない

●犬や猫にも種類によっては多いオッドアイ

右目と左目の色が違うというオッドアイは、人間に限った症状ではなく、実は犬や猫の方が人間のよりも高い発症率です。

目の色は、目の虹彩と言われる部分にあるメラニン色素の量によって決まります。

私達日本人をはじめとする黄色人種は、メラニン色素を多く持つため、目の色は濃い色ですが、白人はメラニン色素の量が元々少ないので、目の色もブルーやグリーンなど薄い色が多いのです。

寒い地域ほど、紫外線の量が少なくメラニン色素は薄いため、例えばロシアなどの地域では美しいブルーアイズの人たちが多いですよね。

犬や猫も同じで、オッドアイになりやすいのは白猫や三毛猫が多いといった特徴があります。

また、シベリアンハスキーという犬種では、「オッドアイ」はごく普通のこと。

寒い地域で暮らすために長年育てられてきたシベリアンハスキーは、その血統を引き継ぎ、メラニン色素が少ない犬種です。

犬や猫で左右の目の色が違うということは、先天的な遺伝子の異常によるものがほとんどです。

そのため、左右の目の色が違うからといって治療することは必要ありません。

逆に、オッドアイの犬や猫は、幸せの象徴として人気があるほどです。

なぜ右目と左目との色が違うキャラクターが多いのか

●日本人のオッドアイに対する憧れもあるかも

アニメで見かけるオッドアイのキャラクターは、存在自体にインパクトがあり、ミステリアスな雰囲気も感じられますよね。

目には、「眼力(めぢから)」という言葉もあるように、その人となりを印象づけるものです。

その目がオッドアイとなると、眼力にさらに魅力が加わるというメリットも。

実際、オッドアイのキャラクターは秘めた能力を持っていたり、ミステリアスな風貌ということは多いですよね。

日本の代表的な文化として確立している日本のアニメ。

その中で、オッドアイのキャラクターがあちこちで見受けられるのは、日本人には少ないオッドアイに対する憧れがあるのかもしれません。

同じ人間でも瞳の色が違うのはなぜ?

●虹彩部分に含まれるメラニン色素の量によって目の色は違う

よく観光で日本に来ている白人の人が暑い日差しが降り注ぐ中、サングラスをかけて歩いている姿を目にしますよね。

サングラスをかけている率は日本人よりも高い確率です。

これは、単に似合っているからとかオシャレとしてサングラスをしているという訳ではなく、元々メラニン色素が薄い目なので、裸眼では眩しい光に耐えられないため、必需品としてサングラスを使っているのです。

面白いのは、私達日本人が蛍光灯の明るさをちょうど良いと感じても、白人の人にとっては眩しいと感じることがあるということ。

海外に行ったことがある人で、現地のレストランやホテルで日本よりも暗いなと感じた経験をした人は多いのではないでしょうか。

同じ人間であっても、自分の目に含まれるメラニン色素の量の違いによって、落ち着く明るさは違いがあるということです。

自分の目の色を変える方法はある?

●カラーコンタクトで手軽にオッドアイ

左右の目の色が違うと、ミステリアスな印象になりますよね。

アニメでよく見かけるオッドアイのキャラクターに憧れて、自分の目の色も変えたいという人もいるかもしれません。

自分の目の色を変えるというのは「手術」という方法がありますが、問題のない目の色を変える手術には視神経を圧迫して視力に影響が出る可能性など、かなり大きなリスクが伴います。

そんなリスクは負わない手軽な道具を使った方法があります。

その道具とは、もうお分かりだと思いますが「カラーコンタクト」です。

カラーコンタクトの色や模様にもバリエーションはたくさんありますので、カラーコンタクトを使えば、自分好みの目の色にしてオッドアイにすることは出来ます。